勝手に医療英語メモ

旦那さんが英国で治療を受けています。英語で受け取るお知らせや結果を理解するために調べた医療用語のメモです。ご参考まで!

腎機能と言えば…eGFRって何の数値?

こんにちは、Tomです。

今回のメモは、腎臓に関わる話題では必ずといっても良いほど出てくる「GFR」についてです。私は血液検査結果で「eGFR」という項目も目にしました。この小さい「e」は何なのでしょうか。

GFR is Glomerular Filtration Rate and it is a key indicator of renal function. eGFR is estimated GFR and is a mathematically derived entity based on a patient's serum creatinine level, age, sex and race.

About eGFR - The UK Kidney Association

estimated: エスティメイティド 【形】推測の、大体の

Glomerular: グラメルラー 【形】糸球体の

Filtration: フィルトゥレイション【名】ろ過(作用)

Rate: レイト 【名】〔全体に対する〕割合、比率

 

GFRは日本語で「糸球体濾過量」、つまり腎臓の糸球体がどれくらい血液をろ過できているかという割合です。eGFRは日本語で「推定GFR」と記されることもあります。

正常の範囲は年齢や性別において少し差はありますが、一般的に90以上なら正常、60以下になると腎臓病、15以下は腎不全、ということになります。単位は「mℓ/min/1.73 m2」です。

*Other factors that can affect eGFR include: pregnancy, being over the age of 70, unusual muscle mass, cirrhosis (a disease caused by scarring in the liver), nephrotic syndrome (a condition caused by having too much protein in your urine), a past solid organ transplant, and some medications.

*ただし、およその数値である「eGFR(推測GFR)」は年齢と血中の老廃物「クレアチニン」の量から、腎臓がどれだけろ過できているかを推測します。つまり腎機能以外にクレアチニンの値が高くなる要因があると「eGFR」も低く出てしまうことがあり得ます。例えば妊娠中、70歳以上、筋肉量が極端に多いまたは少ない場合、肝硬変、ネフローゼ症候群、臓器移植、薬物など。

 

ここでいう「薬物」の中には抗炎症剤として処方される「NSAIDs(エヌセイド:ステロイド性抗炎症薬)」もあります。旦那さんは股関節痛がひどく、手術を待つまでの間にNSAIDsの「Naproxen」という薬をずっと服用してきました。

Non-steroidal anti-inflammatory drugs (NSAIDs) are medicines that are widely used to relieve pain, reduce inflammation, and bring down a high temperature. They're often used to relieve symptoms of: headaches. painful periods. sprains and strains.

NSAIDs - NHS

Does naproxen cause kidney failure?
Naproxen is safe for occasional use when taken as advised by a doctor. If you have problems with your kidney function, talk to your doctor about the best anti-inflammatory to take. NSAIDs may cause an increased risk of sudden kidney failure and even progressive kidney damage.
 
昨年度末から股関節痛がひどくなりNSAIDsの抗炎症剤を服用し始めたので、急激に腎機能が低下したのかも知れません。肝臓に癌の再発もあったので、その影響かも知れません。現在NSAIDsであるNaproxenの服用はやめて、eGFRの数値が回復するか様子をみることになりました。
 
おわりに
 改めて過去の血液検査の結果を見返してみると、癌が見つかった後も、摘出手術の後も、eGFRの数値はいつも80台後半でした。しかし今年に入り一気に40台に、さらに股関節置換術の後に具合が悪くなりA&Eに行った時は20台まで下がっていました。
A&Eについてはコチラをどうぞ。

A&E って何するところ? - 勝手に医療英語メモ

早急になんとかしたい「eGFR値を回復させる方法」についてはまた別のメモで…。
最後までお読みいただきありがとうございました。