勝手に医療英語メモ

旦那さんが英国で治療を受けています。英語で受け取るお知らせや結果を理解するために調べた医療用語のメモです。ご参考まで!

腎機能(eGFR)は上がったのか?退院後の話

こんにちは、Tomです。

今回のメモは、10日間の入院中も20あたりをさまよい、まったく上昇する気配のなかった「eGFR」の値が、自宅でその後どうなったかという話です。

 

ところで、NHKの朝ドラ「らんまん」見てますか?最近の回で、いつもはぶっきらぼうな倉木さんが子どもを失った悲しみから立ち直れずにいる身重な壽恵子を思って言った「今は時薬(ときぐすり)しかねぇだろうが…(高価な卵を渡す)」というセリフが、とんでもなく刺さりました。

時薬。ほんとに上手い表現だなぁと思います。旦那さんの「eGFR」の数値が全然上がる気配がなかった時も、もう時が経って回復していくのを待つしかないのか、と思ったものです。でもそんなに待てないという気持ちも本当ですが。

果たして退院してから数値は改善したのでしょうか?!

 

*これまでの経緯*
股関節置換術後に腎機能の指標であるeGFRが数日内に半減していてAKI(急性腎障害)だと診断され即入院。10日経っても数値は変わらず、癌治療の新しい薬も、CTスキャンすら受けられないほど腎機能が弱っているので、今後は自宅で改善を試みることになりました。

 

※ちなみに、今回目標にしている「eGFR:30」ですが、まだまだ低い値です。股関節の手術前は40以上ありました。年齢(65歳)を考慮しても50にまで回復させたいところです。

 

結論から言うと、2週間後には21から「27」まで回復 していました。もう「30目前」!

 

退院時に「週1で血液検査をするように」というドクターからのメモがあったので、かかりつけ医のいるメディカルセンターで毎週血液検査を受けていました。

血液検査の結果は必ず誰かしらドクターが目を通します。今回のドクターはこれまでの事情を知らなかったのか「腎機能がすごく低いですよ!eGFRが27ですから。」と心配して電話をかけてきました。それを聞いた私たちの反応は「eGFRが27?やったー!」です(笑)

 

何が功を奏したのでしょうか?

現時点で考えられる入院時と退院後で変わったことは…

①「入院している」というストレスから解放された

NSAIDsの薬(抗炎症剤、鎮痛剤、血圧降下剤の一部)をやめた

動物性食品を減らした

 

①「入院している」というストレスから解放された

入院しているということ自体がハッピーなことではない上に、相部屋のお兄様たち(旦那さんより15歳以上年上の人たち)の様子をみて「こんな風に年をとりたくない」と思ってしまったようです。ですので、家に戻って本当にほっとしたようです。
 
NSAIDsの薬(抗炎症剤、鎮痛剤、血圧降下剤の一部)をやめた
これは入院直後からドクターから「止めていい」と指示が出ました。退院後もおかげさまで服用する必要がないままです。この腎臓に負担がかかる薬たちについては別のメモで。
 
動物性食品を減らした
腎機能が下がっているとわかってから、まず調べたのが腎臓病食についてです。それまでは「貧血改善」を目標に食事を用意していたので、これからの食事の注意点について知りたかったからです。するとこれが困ったくらいに正反対のポイントだったのです。別メモで詳しくお伝えしたいのですが、まとめると以下のような感じです。
カリウムを減らす
・リンを減らす
この2つを減らし、腎臓で濾過される量を減らす(負担を減らす)には、赤身の肉、牛乳をやめて、代わりに植物性のタンパク質をしっかりとろうという結論に至りました。完全なベジタリアンは、献立を考える私にも、食べる旦那さんにとっても少しストレスになるかと思って、卵、鶏肉、魚は時々控え目に使っています。
幸い、世界的な「プラントベース食品(Plant based food)」ブームのおかげで、スーパーにもオートミルクやアーモンドミルクがお手ごろ価格で並び、植物性のスライスチーズもありました。大豆ミートを使った代替食品も種類が豊富でしたが、そこまでして動物性食品を減らし、植物性食品を増やそうとはしていません。
 
以上の3点が、入院中と退院後で変わったことです。
どれも腎臓にとっては負担が減って、回復する余裕ができたんだと思います。そして「時薬」も効果が出てきたのではないかと思っています。
 
おわりに
腎臓にやさしい「Kidney Friendly」な生活はまだまだ続きます。
そして併発している貧血と、転落を阻止しなければいけない糖尿病予備軍であることも気を付けないといけません。3か月後にはNETの癌に特化したスキャンを受けることが決まったので、それまでに体力も回復させねば!
旦那さんと同じように、腎臓病で苦しんでいる方たちの少しでも参考になればうれしいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。