勝手に医療英語メモ

旦那さんが英国で治療を受けています。英語で受け取るお知らせや結果を理解するために調べた医療用語のメモです。ご参考まで!

AKI と診断されて入院することになりました。

こんにちは、Tomです。

今回のメモは、時々血液検査の結果に登場する項目「AKI」です。

これまでの結果は「1」か「ー」です。つまり「あるかないか」のようです。

Acute Kidney Injury
AKI is usually diagnosed with a blood test to measure your levels of creatinine, a chemical waste product produced by the muscles. If there's a lot of creatinine in your blood, it means your kidneys are not working as well as they should.

Acute kidney injury - NHS

急性腎障害:腎臓の機能が短期間に(数時間から数日で)低下する病態です。以前は「急性腎不全」と呼ばれていましたが呼び方が変わったそうですね。

 

旦那さんの場合は、股関節置換術を受ける前と後で、腎機能の目安となる「eGFR」が50%も下がっていました。手術前に癌の担当医から「リスクは分かってる?」と確認されたけど、まさかこんなことになるとは…。

腎臓の話題では頻出「eGFR」のメモはこちらをどうぞ。

 

腎臓の機能が低下している
 ↓
血液の濾過がうまくできていない
 ↓
老廃物や水分が体内にとどまっている
 ↓
危険!

 

というわけで、即入院することになりました。そして生理食塩液を点滴して、腎臓のフィルターをキレイにすることになりました。カルシウム値が高かった時にも、Potassium値が高かった時にも点滴してもらった見覚えのあるパックです。また4時間コースか…。

Potassium値が高くて病院に呼び出された時の話はこちらをどうぞ。

 

私たちは「A&E」に来ただけで、まさかさんざん待った挙句に4時間コースの点滴を受けるとは思ってもおらず、しかも「これから点滴をして、翌朝に血液検査をして腎機能が回復したかどうかを確認するので今日は入院してもらいます。」と言われた時には本当にガックリと両肩が落ちてしまいました。

A&E って何するところ? - 勝手に医療英語メモ

 

腎不全といえば「慢性腎不全」の方が一般的な気がしますが、この「急性腎障害」は何が違うのでしょうか。もう少し調べていると興味深いことを見つけました。

*AKIの原因*
腎前性:腎臓自体に障害はなく、循環血流量が低下するために起こります。出血や下痢、心筋梗塞、敗血症など。
腎性:腎臓自体が障害されたために起こります。腎臓自身の病気、薬物※など。
腎後性:腎臓でつくられた尿を体外へ排泄するための経路(尿管、膀胱、尿道など)が閉塞したために起こります。腫瘍、結石など。
 
入院して点滴を受けている時に、ECGもすることになって、その時は「腎臓の次は心臓も悪いのか?!」と不安になりましたが、「そうではないことを確認」するためのECGのようでした。ECGの結果は問題なく、①腎前性の急性腎障害ではないようです。
 
翌日には膀胱を超音波検査で確認しました。これも異常はなく、③腎後性の急性腎障害ではないようです。
つまり、旦那さんの場合は「②腎性の急性腎障害」に焦点を絞って治療を受けることになりました。様々な原因が考えられましたが、腎臓自身に病気があったのか、薬物とは?!という点で原因究明をしていくことになりました。
 
おわりに
「腎臓」はこれまでずっと問題ないと思っていたので油断していました。が、悪いところも、悪くなりそうなところも徹底的に検査して良くしていこうじゃないか!と夫婦で決意を新たにしました。
また、お医者さんの言っていること、行われる検査の目的なども正しく理解していないといけないな、と改めて思いました。言われるがままに、検査されるがままにいて「はい、お願いします」ではダメだなと思いました。腎臓に関する勉強はもう少し続きそうです。食事療法などについてもまた別のメモで…。
最後までお読みいただきありがとうございました。