Renal ってどこの臓器?
こんにちは、Tomです。
今回のメモは、血液検査の結果表で見つけた聞きなれない臓器についてです。
血液検査の結果にはところどころ分類されている項目があり、「Full Blood Count」は総血球数だとか「Liver Function」は肝機能だとかは分かるのですが、「Renal Function」というグループがあって、何のFunctionだろうとずっとぼんやり思っていました。でもここの数値についてドクターからは「年齢的にも気にするほどの数値じゃない」と言われていたので放置していたのです。しかし、ついにこれらの項目について見直さなければいけなくなったのです。
そのグループ内には、Potassium、Sodium、Creatinineなどもあります。
Potassiumって何?調べたら知ってる単語だったというメモはコチラ。
調べてみると「Renal」とは「腎臓の」という意味の形容詞でした。「Renal Function」は「腎機能」ということになります。
なんで「Kidney Function」って言わないのよ?!
調べてみると、語源はこれまたラテン語でした。
ラテン語で腎臓を意味する「renes」
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Late latin の「renalis」
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フランス語の「rénal」
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英語の「renal」
※late latin: 3〜8世紀頃のラテン語の書き言葉
英語の「renal」という言葉ができたのは17世紀半ばだそうです。
The words for kidney in French (rein), Italian (rene) and Spanish (rinon) are very similar to renal.
腎臓のフランス語は「rein」、イタリア語は「rene」、スペイン語は「rinon」で、「renal」に似ています。なんで英語だけご近所の言語からかけ離れたオリジナリティあふれる「kidney」になったんでしょう…。
混乱しないようにメモしておきますが、
Kidney は名詞、Renal は「腎臓の」という形容詞です。
腎臓関連の用語には頭に「nephro-」がつくものがあります。
腎機能といえば「ネフロン」という言葉を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。これは英語で「nephron」と書いて腎臓の機能単位のことです。人間には左右の腎臓合わせて200万個ほどの nephron があり、濾過、再吸収、分泌、濃縮が行われ、原尿を作っているそうです。
腎臓(病)学は「nephrology」、その専門家は「nephrologist」というそうです。
でも、尿の問題で病院に行くと診察してくれるのは一般的に「urologist」(ウロロジスト:泌尿器科医)です。ややこしい…。
腎臓病:kidney disease
腎臓がん:kidney cancer
腎臓ホルモン:renal hormone
腎臓病の食事:renal nutrition
腎臓結石:renal calculus または kidney stone
形容詞の「kidney」と「renal」を覚えておけば何とかなりそうです(笑)
「kidney hormone」といっても通じるでしょう。