勝手に医療英語メモ

旦那さんが英国で治療を受けています。英語で受け取るお知らせや結果を理解するために調べた医療用語のメモです。ご参考まで!

Junior Doctor

こんにちは、Tomです。

今朝からイングランドのNHSではジュニアドクターのストライキが始まりました。賃上げ闘争のストライキは最長で72時間続き、木曜日の朝まで様々な影響が出る恐れがあります。

旦那さんは今日2か所で3件の予約があります。1件目は近所のメディカルセンターでGP(かかりつけ医)に先日受けた血液検査の結果を聞きに行きます。

2件目と3件目は、NHSの大きな病院で、股関節置換手術のための術前チェックです。お昼過ぎにはナースによる検査、夕方には外科の先生による診察があります。「ひどい関節炎だから、今すぐにでも手術が必要だ」と整形外科の先生に言われてから実に2年半も経ってやっとここまでたどり着きました。

ところが2日前に、3件目の外科の先生による診察が、ジュニアドクターのストライキによって延期になるかも知れない、と外科の先生の秘書から電話があったのです。

 

ストライキをするのはジュニアドクターで、手術をする外科の先生はストライキをしないのに、なんでこの予約が延期の可能性があるのか?!

 

私はジュニアドクターの意味を正しく理解していませんでした。研修医のことかな?と思っていましたが、正しくは研修も終わり、きちんと医師免許を取得しているドクターで、GPや専門医(コンサルタント)になるまでの過程にいる全てのドクターのことを「ジュニアドクター」と呼ぶそうです。

そしてこのジュニアドクターたちがストライキ入ってしまっても、入院患者や救急車で運ばれてくる患者はいるわけで、通常はジュニアドクターが担当することも、シニアなドクターがやらなくてはならないのです。

 

いつNHSから予約延期の電話があるかヒヤヒヤしながら1件目のGPによる診察に行きました。「とうとうストライキが決行されたね」と雑談を始めると、GPの先生は「ここはHospitalじゃないから関係ないよ」と笑っていました。近所のメディカルセンターは通常通りのようです。

 

一旦家に戻り、午後の術前チェックに行く準備をしているとNHSから電話がかかってきました。通常は、予定変更がある場合に連絡があり、電話がなければ予定通り病院に行くのですが、電話があったと言うことは…。今度の予約はいつになるんだろう…。暗い気持ちで旦那さんは電話に出ました。

電話をかけてきたのは、外科手術のスケジュール管理をしている馴染みのスタッフでした。

「今日14:25にナースによる術前検査の予定が入っているわよねぇ?ドクターもその後であなたの診察する時間が出来たから帰らないでね。そのまま本棟の12ゲートに行ってね。」

なんということでしょう!

予定通り先生の診察を受けられることになりました。

NHS のシステムには批判的な意見が多いですが、私たちがこれまで出会ったドクターやナースはみな親切でユーモアのある楽しい人たちばかりでした。医療従事者のみんなが納得がいく待遇を受けられることを願います。