勝手に医療英語メモ

旦那さんが英国で治療を受けています。英語で受け取るお知らせや結果を理解するために調べた医療用語のメモです。ご参考まで!

Second Opinion を探す

こんにちは、Tomです。

今お医者さんから提案されている新しい治療方法に心から納得がいっていないので、セカンドオピニオンを聞いてみよう、と言うことになりました。今回は単語のメモというよりは、私たちがどんな風にセカンドオピニオンを受けたのかの体験記的なメモです。

■ 保険会社のサービスを使ってみた

幸い、旦那さんがずいぶん前に加入していた保険の新たなサービスとしてセカンドオピニオンがありました。1~2年前に保険会社からのお知らせが届いていて、なんとなく後で使えるかも、と保管しておいたのが役に立ちました。AIGの保険にうちも加入している!という方はぜひこのサービスが使えるか確認してみてください。結果から言うと、かなりオススメです!

www.aiglife.co.uk

言うまでもなく、セカンドオピニオンは担当ではない先生から受けるので、これまでの経緯や、今の状況、それを示す検査結果などを提出する準備に意外と手間がかかりました。

■ 病気の履歴書を作る

私たちはイギリスだけでなく、いろんな国で病院にかかることもあるので、常に検査結果、診断結果はスキャンして画像データやPDFで保管しています。まずは履歴書のようにいつ、どの医療機関で、誰に(何科の先生、できれば名前も)、何の検査を受けて、何と診断されて、どのような治療や薬を処方されたのか、箇条書きにすることをおすすめします。そして提出できる資料はあるか確認します。

また、現在服用中の薬の詳細も提出します。Prescription(処方箋)のコピーも添付できればベターです。

セカンドオピニオンに求めることは何か?

なんでセカンドオピニオンを受けようと思ったのか、どのような点が知りたいのか、自分の意思をはっきりさせておくことも大切です。思うことをどんどん書き出して整理しておくことをおすすめします。セカンドオピニオンをする先生も、この患者が一番気にしていること、大切なこと、知りたいことが何かがはっきりしていれば意見を出しやすいと思います。

英国で「がん」といえば、Macmillan Cancer Support です。ここにはセカンドオピニオンを受ける前に準備することとして、いくつかの質問があり、自分の答えをはっきりさせておくことはセカンドオピニオンを聞くうえでとても役に立ちました。
4項目目の「Preparing for your second opinion appointment」参照

www.macmillan.org.uk

■ 電話面談の予約と準備

AIGのサービスでは、おおまかに何に対するセカンドオピニオンを受けたいかを選択すると、次にドクターとの電話面談の希望日を選択できます。所要時間は約1時間で、幸いそれほど待たずに数日後の午後に空いている時間帯があったのでそこを選択しました。

続いて質問票にもう少し詳しい情報を入力していきます。ここで先ほどの病気の履歴書と、スキャンデータが役立ちます。今後の診察や検査の予定が分かっている場合は、それらも記入した方が良いです。

後日、GPのドクターからメールがあり、電話面談の日時の提案があり、問題なければ確定。本当に時間ぴったりにドクターから電話がありました。

電話を一緒に聞いていて思ったのですが、このファーストコンタクトにあたる先生は本当によく提出した情報を読んで下さり、私たちの問題点やのぞむことを正しく理解しようとしてくれていました。なので遠慮することなく、セカンドオピニオンに提出する情報はより多く、自分の気持ちも正直に伝えた方が良いと思います。

■ 電話面談で再確認

GPの先生はとても根気よく、丁寧に、私たちの経緯と状況確認をしてくれました。旦那さんの場合は希少がんと股関節炎の治療を並行して行っているので、本人の希望する優先順位や、提案された治療法に対する率直な思いなども聞いてくれました。時々「あ、そういうことじゃなくて…」ということもあったので、この電話面談は本当に大切でした。

GPの先生が私たちの状況をしっかりと理解したうえで、次に専門医の意見をもらうことになります。旦那さんの場合は誰に聞くのが最適か、このGPの先生が決めます。今回は希少がんということもあり、アメリカの先生に意見をうかがうことになりました。この提案には正直驚いたし、自分たちでは到底無理なことなので本当にありがたかったです。次の癌の担当医の診察前に間に合うように結果を送りたい、と言って下さり、電話面談は終わりました。きっかり1時間後でした。

数日後、GPから再度メールがあり、いくつかのデータがあれば追加で送って欲しいとのことでした。おそらくアメリカの専門医にリクエストされたのでしょう。幸いそのデータもあったのでメールに添付して返信。結果を待ちました。

セカンドオピニオンが届く

GPの先生の予告通り、次の診察の前日の夕方にセカンドオピニオンがメールで届きました。専門医の先生の経歴なども書かれています。膨大なレポートの大半は、自分たちが提出したデータでしたが(笑)、後半には専門医の回答があり、私たちの希望も踏まえたうえで、現在処方されている薬を増量して数か月様子をみることが提案されていました。癌の化学療法をできれば避けたい、というのが本人の希望だったので、その前にまだできることがあると分かっただけでも大きく安堵しました。

■ まとめ

セカンドオピニオンを聞いてみることは、化学療法に進むことへの不安から解放してくれただけでなく、今の状況で自分は何をのぞむのか、大切にしたいことは何か、を見直すとても良い機会でした。信頼できる良い先生に出会えているとしても、時には自分の状況を振り返り、考えをまとめる機会を作ることは良いことだと思います。私たちはセカンドオピニオンを求めて、とっても良かったと思います。