勝手に医療英語メモ

旦那さんが英国で治療を受けています。英語で受け取るお知らせや結果を理解するために調べた医療用語のメモです。ご参考まで!

「ECGをとりますね」って何すること?

こんにちは、Tomです。

今回のメモは、設定に手間どりがちな「ECG」についてです。

A&Eからそのまま入院になった時、まずは血液検査、尿検査を受け、さらにChest X-ray(胸部レントゲン)を撮り、続いて「ECG」をとることになりました。

A&E って何するところ? - 勝手に医療英語メモ

 

Electrocardiogram (ECG)
An electrocardiogram (ECG) is a simple test that can be used to check your heart's rhythm and electrical activity.

エレクトロカーディオグラム、つまり「心電図」です。

ちなみに同じECGでもEchocardiogram(エコーカーディオグラム)という言葉もあって、こちらは胸部の超音波検査のことです。

赤、黄、緑の丸い玉みたいのを胸につける心電図かと思ったら、ケーブルの束がついたモニターが運ばれてきて、胸部と両手首、両足首の計10か所に電極をつけるタイプでした。

電極:Sensors
波動:Signals

 

 A&Eで腎機能について言われた時も、肝機能でも貧血でもなく今度は「腎機能」が悪いの?とガッカリしましたが、胸部レントゲンの撮影に続いて心電図の測定も行うことから、今度は循環器系に異常が…と怖くなりました。次から次へと負の連鎖です。

 ですが、腎機能が低下すると老廃物や塩分のろ過、排出がうまくできなくなり血中にたまっていきます。特にナトリウムが多くなると水分とともに過剰になって「むくみ」がおき、心不全につながります。病院に呼び出されたことで記憶に新しいPotassium(カリウム)が過剰になるとこれまた生命に危険がおよぶ、というわけで循環器系の検査も行われたようです。
カリウムが多くて病院に今すぐ来いと呼び出された時のメモはこちらをどうぞ。

 

余談ですけど…

 ECG測定といえば、電極がなかなか体に貼り付かない問題があります。特に胸部は肋骨があって平らな部分が少ないので、各電極の装着位置を確認して押さえつけるようにして貼っても、ほかの部位を確認しているうちにぺら~っとはがれてきて測定できません。「動かないでくださいね」と言われても呼吸で胸部が上下に動くので、そのたびにステッカーの部分がゆっくり浮いてきて、なかなか測定できません。

 いろんな国で心電図を測定してもらいましたが、両面テープのようなステッカータイプの電極をクリップでつまむもの、ステッカーにスナップボタンがついているもの、吸盤式のものなどいろいろありました。

 他のナースもやって来て「こっちの方が粘着力あるんじゃない?」と言い出して次々と貼り替えていきます。いざ測定スタートをしようとすると「この波動なに?なんでビリビリしてるの?」またも測定開始できず。それを聞きつけた別のナース(ボス格)がやってきて3人がかりで原因を探します。なんと原因は電動ベッドの電源が入ったままだったのと、充電中の携帯が枕元にあったこと。周辺の電源スイッチもオフにしてやっと測定開始できました。

 ここまで電極が貼りつかなくてECGで手間取ったのは初めてでした。看護師さんたちのお国柄にもよるんでしょうか(笑)

 
おわりに
幸い、心電図の波動に異常は見られませんでした。超音波検査で腎臓の様子をみたときも問題ないと言われました。腎機能が急に低下した原因はなんなのでしょうか。模索は続きます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
 

Renal ってどこの臓器?

こんにちは、Tomです。

今回のメモは、血液検査の結果表で見つけた聞きなれない臓器についてです。

血液検査の結果にはところどころ分類されている項目があり、「Full Blood Count」は総血球数だとか「Liver Function」は肝機能だとかは分かるのですが、「Renal Function」というグループがあって、何のFunctionだろうとずっとぼんやり思っていました。でもここの数値についてドクターからは「年齢的にも気にするほどの数値じゃない」と言われていたので放置していたのです。しかし、ついにこれらの項目について見直さなければいけなくなったのです。

 

そのグループ内には、Potassium、Sodium、Creatinineなどもあります。
Potassiumって何?調べたら知ってる単語だったというメモはコチラ。

 

調べてみると「Renal」とは「腎臓の」という意味の形容詞でした。「Renal Function」は「腎機能」ということになります。

 

なんで「Kidney Function」って言わないのよ?!

 

調べてみると、語源はこれまたラテン語でした。

ラテン語で腎臓を意味する「renes」
 ↓
Late latin の「renalis」
 ↓
フランス語の「rénal」
 ↓
英語の「renal」

※late latin: 3〜8世紀頃のラテン語の書き言葉

英語の「renal」という言葉ができたのは17世紀半ばだそうです。

 

The words for kidney in French (rein), Italian (rene) and Spanish (rinon) are very similar to renal.

腎臓のフランス語は「rein」、イタリア語は「rene」、スペイン語は「rinon」で、「renal」に似ています。なんで英語だけご近所の言語からかけ離れたオリジナリティあふれる「kidney」になったんでしょう…。

 

混乱しないようにメモしておきますが、
Kidney は名詞、Renal は「腎臓の」という形容詞です。

 

腎臓関連の用語には頭に「nephro-」がつくものがあります。

腎機能といえば「ネフロン」という言葉を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。これは英語で「nephron」と書いて腎臓の機能単位のことです。人間には左右の腎臓合わせて200万個ほどの nephron があり、濾過、再吸収、分泌、濃縮が行われ、原尿を作っているそうです。

まるでサンゴ礁!ネフロンの画像はこちら

腎臓(病)学は「nephrology」、その専門家は「nephrologist」というそうです。

でも、尿の問題で病院に行くと診察してくれるのは一般的に「urologist」(ウロロジスト:泌尿器科医)です。ややこしい…。

 

*情報を検索するのに知っておくと良さそうな単語*

腎臓病:kidney disease

腎臓がん:kidney cancer

腎臓ホルモン:renal hormone

腎臓病の食事:renal nutrition

腎臓結石:renal calculus または kidney stone

形容詞の「kidney」と「renal」を覚えておけば何とかなりそうです(笑)
「kidney hormone」といっても通じるでしょう。

 

おわりに
腎機能は一度ダメになってしまうと回復しない場合がほとんどです。肝臓のように切除しても再生されるわけでもないし、「慢性腎不全」になってしまわないように本当に気をつけたいです。
Renal Function 関連の数値がこれ以上悪化しないように、Renal Nutrition について情報を探してみようと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
 
参考:

A&E って何するところ?

こんにちは、Tomです。

先週退院したばっかりなのに、また病院に来ています。連休中でしたが、旦那さんのおしっこがずっと赤茶色で微熱もあったので、A&Eに来ています。

ちなみにイギリスで「A&E」と言えば…

A & E
Accident and Emergency: the part of a hospital where people go when they are ill or injured and need treatment quickly

つまり「救急外来」のことです。

 「Emergency」と呼ぶこともありますが、私がこれまで家族や友人の会話を聞いているとほぼほぼ「A&E」を使っていました。

 

 基本は「まず、かかりつけ医」ですが、緊急時や夜間、休日の場合でも病院で診てもらう方法が2つあります。

*救急時の2つの方法*
①救急車を呼ぶ
 イギリスの医療システムでは111番に電話をすると救急車を呼べます。が、様態と病院の空き状況によってどこの病院に搬送されるか分かりません。
②自力で病院のA&Eに行く(Walk-in)
 すでに通院中だったり、病院を指定して緊急で診てもらいたい場合はA&Eに行きます。

 近くに病院があるのに、111番に電話したら救急車で遠くの病院に連れていかれた、という話も聞きます。行きたい病院がはっきりしていて、待てる場合は自力でA&Eに行った方がいいと思います。

 また、今回は連休中だったので保険会社の24時間オンライン診療サービスを使って意見を聞いてみようとしていました。状況を入力して予約をすると、しばらくして電話がかかってきて「明日の予約まで待たずに今すぐA&Eに行って尿検査をした方がいい。111番じゃなくて、手術を受けて先週退院した病院のA&Eに行きなさい。退院後数日以内の場合は、病院側が早々に退院させてしまい悪化した可能性もあるから優先的に診てもらえるルールがあるから。」と言われたのです。知ってました?!

旦那さんが加入している保険会社のセカンドオピニオンサービスを受けた時の話はコチラからどうぞ。

 

私たちが来ている病院のA&Eはこんな流れでした。

1. 全員まずは受付で登録をする

2. 受付のナースによる問診→診察される場所が割り振られる

 私たちは「assesment unit」というところに行って待つように言われました。とても混んでいる時は患者だけがここで待ち、付添人は外で待つように言われることもあります。

3. ナースによる問診、必要があれば検査

 血圧と体温の測定をし、今日の体調、服用中の薬などの質問に答えます。私たちは血液検査と尿検査を受けることになり、採血&採尿をしました。

4. ドクターによる診察、あれば薬の処方

 ドクターによるもう少し具体的な診察を受けます。私たちはいつも病院に来るときは過去の診察レポートや血液検査の結果の入ったファイルを持ってくるので、ここでもドクターに見せながら話をします。

 そして最終的なドクターの診断を聞きます。患者さんの中には、ここで薬を処方されて帰っていく人もいました。が、旦那さんの場合はなんと「シニアドクターと相談したい」と言われました。

 結局その後、ナースがやってきて「入院することになったから、こちらで待っててください」と言われてしまいました。A&Eではものすごく待つ、ということは聞いていたので本を持ってきたりしていましたが、まさかそのまま入院することになるとは!入院する病棟にベッドがあるかどうか確認し、病棟の受け入れ態勢が整うと、ポーターがやってきて車いすに乗って移動しました。

 すでにA&E到着から5時間が経っていましたが、隣にいた人はすでに8時間近く待って入院することになったそうです。ここにいるだけで具合が悪くなりそうですね。 

 

おわりに
 今回は、できれば行かなくて済む方が良い「A&E」についての話でした。ですが、どんなものか知っていると慌てなくて済みますし、精神的な不安も軽減できると思います。私もA&Eに行ったことのある家族の話を聞いて、長い時間待つことを覚悟していたので、まぁこんな感じか、と自分自身を納得させることができました。一番苦しいのは患者さんなので、付添いとしては自分がパニックになったり、イライラすることだけは避けたかったのです。
みなさんは救急センターにお世話になることがありませんように。
最後までお読みいただきありがとうございました。

医療観光体験記 ~クアラルンプール編①~

 

こんにちは、Tomです。

今回は腫瘍が初めて見つかった時にマレーシアのクアラルンプールに行って手術を受けた時の話①です。クアラルンプールに行くことになった経緯と到着までをお話します。

 

みなさんは「医療観光」という言葉をご存じでしょうか。日本は医療水準が高いので日本在住の方がこれを検討するケースは少ないと思いますが、駐在や留学などで海外に長期滞在したことのある方や、外国人と結婚して海外移住している方は聞いたことがあるかも知れません。

 
医療観光(いりょうかんこう、医療ツーリズムメディカルツーリズム英語Medical Tourism)とは、居住国とは異なる国や地域を訪ねて医療サービス
診断治療など)を受けることである。

医療観光 - Wikipedia

 

こんな人にオススメ

・今の治療方針に不安な方のセカンドオピニオンとして検討

・手術や診察を長いこと待っている人

 

旦那さんに癌が見つかった時、私たちはインドネシアに住んでいて、加入していた保険の担当者に癌が見つかったことを電話で伝えると、すぐに家に来てくれました。私たちとしては、今後の手術や治療の際の請求方法について事前に確認しておきたかったのです。

ところが、彼は開口一番「マレーシアに行った方がいい。」と言うのです。私たちの担当者さんは何度も表彰される優秀なスタッフで、この数か月前にインセンティブツアー(insentive tour:報酬旅行)でマレーシアのクアラルンプールに行っていたそうです。ところがその旅行中に彼の奥さんが激しい腹痛に襲われそのまま入院、手術を受けて大きな腫瘍を摘出できたそうです。で、彼は保険担当者として数々の International Hospital の様子を見てきていますが、クアラルンプールの病院での処置の速さと的確さに驚いたそうです。しかも当然その治療費は保険でカバーされ、帰国後に医療費を全額「返還請求」できたそうです。その安さにまた驚いたと言います。

幸い、私たちが加入しているプランも海外(この場合はインドネシア以外)でも適用されるので、必要書類さえ揃えられたら帰国後に返還請求できると言うのです。

 

次に海外で治療を受けるかどうか検討する時のポイントをまとめました。いざ行った先で「あ~、これも必要だった!」ということがあってもより手間がかかります。転ばぬ先の杖は何本も用意しておきましょう。

 

*確認すべきこと*
①自分が加入しているプランが国外でも適用されるか
②どこの国や地域で適用されるか(米国は除外されている場合が多い)
③適用除外内容はあるか(癌、婦人科系の病気は適用外の場合があります)
④現地のコーディネーターはいるか
⑤現地での医療費の支払い方法は(先払いか、保険適用限度額はあるか)
⑥いつ帰国できるのか
 
①②③は、保険の担当者に直接確認できるなら、自分のケースを伝えて何ができるか相談した方がいいと思います。
私たちの場合は、入院時の保険適用の詳細が決まっていたので、例えば食事は1日いくらまで、ベッドには1泊いくらまで、という上限もありました。上限からはみ出た分は自己負担になります。
 
④現地のコーディネーター
医療観光で行く国の言葉に不慣れな場合、現地のコーディネーターさんの存在はとても重要です。私たちの場合はマレーシア在住のインドネシア人のコーディネーターさんに入院前の交渉から、空港送迎の手配までお願いしました。彼女が私たちが加入している保険会社ともインドネシア語でやりとりしてくれたので本当に助かりました。
入院前の交渉というのは、受けたい治療の内容によって、受け入れてくれる病院を探すことです。まずはコーディネーターさんに癌が見つかった時のColonoscopyの報告書を送り、その腫瘍摘出手術をしてくれる病院を探してもらいました。その分野で優秀な医師を探し、その医師が勤務する病院を確認して受け入れ可能かどうか交渉してくれました。
 
⑤医療費の支払い方法
保険会社との確認がとれれば自己負担はないのか、先に自分で払って後から請求するのか、海外送金の方法やどのクレジットカードが使えるか、などをコーディネーターさんに聞いてもらいました。先に自己負担する場合は、大きな金額を医療観光で行く先の国の通貨で支払うことになるので、海外送金サービスの口座の準備もしておきました。
 
⑥いつ帰国できるのか
手術後退院してもすぐに飛行機に乗れない場合があります。特に開腹手術をした場合は、傷が完全に閉じないまま飛行機に乗ってしまうのは危険です。これもコーディネーターさんを通して病院に質問したところ、旦那さんの場合は手術後4〜5日で退院できるけど、飛行機に乗るのは抜糸の後、術後1週間から10日後だろうと言われました。つまり、現地で病院近くの宿泊先が必要ということです。事前に分かっていたので予約サイトで宿泊先の目星をつけておいて、退院日が決まってから予約をしました。退院後にすぐ飛行機に乗れる場合は、往復でチケットを予約しておき、コーディネーターさんに病院から空港への送迎もお願いできます。
 
次に、入院する先が決まったら、出発前に用意した方が良いものをまとめました。
*出発までに用意すると良いもの*
・既往歴をまとめたもの
・あれば検査結果や診断画像など
・服用中の薬のリスト
・保険会社の請求書類
・支払い可能なクレジットカード
書類はコピーをとっておいて、渡しても戻って来ないくらいの気持ちでいた方がいいと思います。
保険会社の請求書類については、入院時に受付でも、病室に来るナースにも、手術の執刀医にも、とにかくいろんな人に「後で保険の請求をするから書類に記入してもらう必要があるんだ」ということをアピールしておくと後々スムーズです。
病院側としては、自国での保険請求ではなく海外の、しかも保険会社によって異なる書類はイレギュラー中のイレギュラーです。うっかり忘れられたり、後でお願いしたら担当の先生が今日は不在だから書いてもらえない、などということを避けるために、最初から「海外の保険会社の請求をするからよろしくね!」というアピールはしておいた方が良いです。特にボスっぽいナースを見つけたら仲良くなっておきましょう(笑)
 
最後に治療を受ける国に到着した時のことをお話します。
現地のコーディネーターさんがいる場合は、空港送迎の手配もお願いできます。コーディネーターさんが到着予定時刻、ドライバーとの待ち合わせ方法、病院への連絡などをしてくれます。空港に着いてからも入国審査があったり、荷物を待ったり、すぐに出られないので、その先でドライバーさんが待っていると思うとほんとに心理的負担が減りました。
 
おわりに
 
インドネシア在住の外国人の間では、大きな病気になったらシンガポールへ行く人も多いのですが、私たちはクアラルンプールに行って手術を受けて大正解でした。退院後から帰国までの滞在費なども考慮すると、シンガポールに行く場合に比べてとても安く済んだし、医療技術も高かったので術後の回復も早く、感染症にもかかりませんでした。(これは蒸し暑い気候の国では気になることでした。)
次回は入院中や退院時のことをお話したいと思います。
この体験記が治療を必要とする方の選択肢を増やすヒントになれば、また海外滞在中に病気になって不安な方の参考になれば、とてもうれしいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

Potassium が高くて呼び出されました。

こんにちは、Tomです。

今日は血液検査があって病院に行っていたのですが、夕方6時頃に電話があって「Potassium(ポタシアム)がとても高いので、念のためもう一度採血して検査したいから今すぐ病院に来て欲しい。」と言われました。

Potassiumって聞いたことがあるけど、ミネラルの何かとか、それが高いとはどういうことか分からなかったので、とりあえずパソコンをバッグに入れて車に飛び乗り、今病院で検査結果が出るまでの待ち時間に調べています。

すると予想外の事実がわかったのです!!

 

 Potassium 
Potassium is a mineral that your body needs to work properly. It is a type of electrolyte. It helps your nerves to function and muscles to contract. It helps your heartbeat stay regular. It also helps move nutrients into cells and waste products out of cells.
electrolyteとは「電解質」のこと。つまり「イオン」です。
神経や筋肉の働きを助け、心拍を一定に保つのに役立つようです。また細胞に必要な栄養素を取り入れ、不要なものを排出するのを助けるそうです。
これってもしかして減塩の時に耳にする「ナトリウム←→カリウム」とかいうやつ?
 

なんと Potassiumとはカリウム」の英語名だったのです!

「Potassium」の意味や使い方 わかりやすく解説 Weblio辞書

 
ちなみに「カリウム」はドイツ語だそうです。
カタカナだからといってそのまま言っても英語圏の人に伝わらないことってけっこうありますよね。
 
Potassiumはカタカナで「ポタシウム」と書かれていることが多いですが、発音的には「ポシアム」が近いです。スペシウム光線のようにポタシウムと言っても通じないかもしれません。
 
参考までに「カリウム」とは…
カリウムは、ナトリウムとともに、細胞の浸透圧を維持しているほか、酸・塩基平衡の維持、神経刺激の伝達、心臓機能や筋肉機能の調節、細胞内の酵素反応の調節などの働きをしています。 また、カリウムは腎臓でのナトリウムの再吸収を抑制して、尿中への排泄を促進するため、血圧を下げる効果があります。
 
 
そして、旦那さんはPotassiumが高くて病院に呼び出されたのですが、なぜかと言うと「高カリウム血症」で検索しても分かりますが、心臓麻痺が起きたり、最悪の場合死に至ることもあるそうです!
When you have too much potassium in your blood, it is called hyperkalemia, or high potassium. Having too much potassium in your blood can be dangerous. Hyperkalemia can even cause a heart attack or death!
つまり、
血中のカリウムが多い
 ↓
うまく排泄されていない
 ↓
腎臓が機能していない
ということで、本当に「高カリウム血症」なら、早急に適切な治療をしないといけないので、確認の血液検査をするために病院に呼び出されたのです。
心電図の測定もしましたが、そちらは異常なかったそうです。
 
おわりに
癌に罹患すると、癌を発症していない臓器にも影響が出ますが、状況を正しく理解するためにも、重要な指標である血液検査の結果の読み方をもっと勉強したいと思いました。調べ中のメモがたくさんあります。
 
そして待ちに待ったPotassium値の検査結果は正常でした!!(正常の範囲内の高めな数値)
 
どうして高い値が出たのか看護師さんと話していると、恐ろしいことに気づきました。
お昼の検査時に2本目がうまく採血できなくて針が刺さった状態で時間がかかっていたそうで、そうなると血液がどんどん固まってくる=濃くなってしまった状態で検査された、という訳です。
そんなことで夕食前に呼ばれて食べ損ねてもう夜の10時過ぎ。勘弁してくれよ〜と思ったのでした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
 
 
 

腫瘍だけをやっつける TACE をしてもらった話

こんにちは、Tomです。

今回のメモは、肝臓にできた腫瘍をやっつけてくれた「TACE」をしてもらった時の体験談です。

2019年に旦那さんのNETが肝臓に転移しているのが見つかりました。
PETスキャンの結果から「TACE」という治療法がうまくいく可能性があるそうで、癌の先生から紹介していただき放射線治療スペシャリストである教授(Professer)に診ていただきました。

 

TACEとは…

Trans arterial chemoembolisation (TACE)

Chemotherapy uses anti cancer (cytotoxic) drugs to destroy cancer cells.

Chemoembolisation is a treatment directly into the liver. You have chemotherapy into the blood vessel that feeds the tumour. Then you have small particles injected into the blood vessel to block off the blood supply. It’s also called trans arterial chemoembolisation (TACE).

Chemoembolisation (TACE) for liver cancer | Cancer Research UK

 

TACEとは、肝がんに栄養を送る動脈に薬剤を注入して血流を塞ぎ、がんを壊死させるという治療法。いわば、がんを〝兵糧攻め〞にするという手法です。

肝臓がん 集学的がん診療センター 福井県済生会病院

 

旦那さんの場合は、太ももの付け根にある動脈から細い管を入れて、なんと腫瘍のある肝臓まで到達し、そこで薬を注入し、まるで血管を焼き閉じたような感じでした。これで血液が送り込まれないので癌細胞には酸素も栄養も届かず壊死してしまうのだそうです。

 

腫瘍を含む周辺の臓器を切り取るでもなく、放射線などで全身に影響がある訳でもなく、腫瘍のみをターゲットに壊死させることができるTACEは大成功でした。

 

もちろん、腫瘍の発生した場所や大きさ、血管の位置などによってはTACEはできない場合もあります。旦那さんの場合は、PETスキャンで詳細を確認したところ、とても珍しい動脈の張り巡らされ方をしていたそうで、教授も驚いていました。

 

肝臓にできた腫瘍が活性化していた時は、夜中に大量の寝汗をかいたり、目の白目が黄色っぽくなったりしていた旦那さんでしたが、TACEがうまくいってからはそのような症状もおさまり、その後は半年に一度スキャンと血液検査で腫瘍が活性化していないことを確認してきました。
腫瘍は壊死するだけで消滅するわけではないので、スキャンをしてもそこに存在しています。なのでサイズが大きくなっていないか、新たな腫瘍ができていないかを半年おきに確認しています。
 
おわりに
今回は旦那さんがTACEの治療を受けた時の話でした。レアな体験談かもしれませんが、癌と戦うみなさんの参考やヒントになればうれしいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
 

Kefir はじめました。

こんにちは、Tomです。

先日、いつも素敵な暮らし方のインスパイアをしてくれる友人宅に泊りがけで遊びに行ってきました。実に6年ぶりに彼女の家を訪れました。相変わらず素敵でマネしたいことだらけです。

■ 簡単でヘルシーなMuesli

特にマネしたかったのは朝食です。もともとヘルシー志向が強い彼女は朝食に「Muesli(ミューズリ)」を出してくれたのですが、これがドライフルーツやナッツがゴロゴロ入っていて自然な甘みがあり、食べごたえがありました。

日本でもドライフルーツの入った Granolaグラノーラは一般的になってきましたが、砂糖が含まれているのが気になります。白い砂糖を控えたい旦那さんにとっては砂糖が含まれない Muesli がちょうど良かったのです。Muesli にもう少し甘さが欲しい場合は自分でアガベシロップやハチミツを加えてもおいしいです。

ナッツやドライフルーツたっぷりのミューズリ

ロールドオーツやナッツ、ドライフルーツをKefir (ケフィア) ヨーグルトに一晩浸しておくミューズリは、ボソボソ感もなく本当においしかったのです。しかもケフィアヨーグルトは手作り!

KEFIR GRAINS

Kefir is a fermented food or drink usually made from milk. It's a bit like yogurt but with a more sour, tangy flavor. People have been making kefir for thousands of years using a naturally occurring collection of bacteria, yeasts, and other microorganisms called kefir “grains.”

日本でも一時流行りましたが、その時に「ヨーグルトきのこ」と呼ばれていた白くてプクプクした物体(ケフィアの種菌)を英語では「Kefir grainsケフィア・グレインズ)」と言います。確かに炊いたご飯やキヌアのような見た目で、Grains(穀類)と呼ぶ気持ちもわかります。

今回はこの Kefir grains を友人から分けてもらいました。

あれから10日ほど経ちましたが、今のところ毎日楽しくケフィア作りをして、朝食でミューズリを楽しんでいます。おなかも壊していないし、においも味も変わっていないので雑菌も入らず、うまくやれていると思います。

オリジナルケフィア1袋(16包)手作りケフィアヨーグルトの種菌

■ 自家製 Kefir のメリット・デメリット

Kefirを自分で作っていくうえで私が気に入ったのは下記のポイントです。

  • 室温でOK
  • 冷蔵庫に入れれば育成を遅くできる
  • 菌の種類がヨーグルトより多い

ヨーグルトメーカーを何度購入しようか迷ってはやめていました(笑)。なので室温で良いのはうれしいポイントです。また、病院の予定などケフィアのお手入れが難しい時はあらかじめ冷蔵庫に入れて時間を調整できます。さらに「腸活」にとって取り入れられる菌の種類が豊富なのは大きな利点です。

ちなみに「腸内細菌」とは英語で「gut microbiota」というそうです。

デメリットは感じませんが、あえて言うならこんな感じです。

  • ゆるい
  • うすい
  • 最初に種菌を入手するのが難しい 

プレーンヨーグルトと比べると明らかにゆるいです。友人宅ではコップに入れて飲んだりもしましたが、ヨーグルト・ウォーター(でも乳清とも違う)って感じで味も薄かったです。しかしミューズリに混ぜて食べる分にはむしろ好都合。一晩浸しておくとオートミールが水分を吸って食べやすい状態になります。

また、私は一昔前にブームになった時もケフィア作りをやってみたかったのですが、種菌が手に入りませんでした。一般的なヨーグルトよりお値段お高めなケフィア製品を買い続けるのもお財布には優しくなく、いつしかすっかりケフィアから遠ざかっていました。イギリスではここ2~3年でケフィアの魅力がまた見直されているようです。

 

後で調べてみると、ケフィアとヨーグルトではそもそも発酵方法が違い、ケフィアは乳酸菌と酵母による「共生発酵」とのことでした。

www.kefran.com

私個人的には便秘が解消されて疲れにくい体になったらいいなと思います。癌と戦う旦那さんにとっては、抗酸化作用も腫瘍抑制作用もありがたいです。

Kefir は家族の一員

種菌を分けてもらう時に、彼女の旦那さんが「これ(ケフィアを自宅で作ること)は、こういうのが好きで面倒だと思わない人じゃないとね。」と言っていました。誰か続かなかったお友達でもいたのでしょうか。確かに毎日やることが苦にならない人でないと続けられないと思います。ケフィアの種菌は生きています。私は今のところ楽しく続けられていますし、どこか「ぬか床」のお手入れにも似ていると思いました。私は暗くて涼しい場所を好むケフィアちゃんを箱入り娘のように大事に育てていきたいと思います。


このメモが少しでも参考になったり役に立てばうれしいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。